2020/1/31のWBS(ワールドビジネスサテライト)で、タニタの働き方改革が紹介されていました。
体重計や健康食のタニタ食堂が有名なタニタは、「社員のフリーランス化」を進めているとのこと。
もともと社員だった方が、業務委託という形でこれまでと同様の職務をこなし、給与でなく、業務委託手数料を得る形で、既に本社社員の約1割が個人事業主である、ということです。
年齢関係なく若い人まで社員の「業務委託化」という形は他にないユニークな制度で、なんだか時代の流れを先取りしているようです。
個人事業主になれば、「雇われ」ではありませんので、会社との関係性はより対等になるし、副業も自由、定年もなし、経費として認められる範囲が広がれば、手取り収入UPも期待できます。
人生100年時代、特に、できるだけ働き続けたい、という価値観を持った方にはハマる施策かもしれませんね。
一方、雇用契約を盾にはできなくなりますので、仕事のクオリティが認められなかったり、不要と見なされれば、業務委託期間等に応じて仕事(収入)がなくなるリスクは高まりますし、また、年末調整の対象にもなりませんから自分で確定申告もする手間が増えるし、年金や健康保険などの社会保険にも自分で加入しなければなりません。
時間外労働(残業)の管理下からも外れるので自己責任感が圧倒的に高まるでしょう。
タニタにしてみれば、このようなフレキシブルな働き方の提供によって、優秀な人材を「退職」という形で失うリスクを低減させる効果があがあったり、程よい緊張感の中でモチベーションUPが期待できたり、先進的な取り組みによって、なお優秀な社員の採用にもつながるかもしれません。
新たな選択肢の提供として、能力ややる気があって、「会社に留まるだけでは不完全燃焼!」という人には良い制度ですね。
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