スイッチングのメリットは手数料を下げてパフォーマンスに貢献すること
イデコ(iDeCo/個人型確定拠出年金)を運用していると、ふと「このままでいいのかな~」という気になるときがあります。
SBI証券ではオリジナルプランとセレクトプランの2つのコースがあったり、新規に取り扱うファンドが増えたりとファンドの入れ替えも随時行われています。
わたしはイデコ(iDeCo/個人型確定拠出年金)を2016年から始めていて、毎月掛金上限の2.3万円を投資。
現状で拠出金累計100万円前後になっており、新型コロナの影響もあり、今のところ(2020年夏)プラスマイナスゼロといった具合です。
いつかまた世界的な株安に陥る事件があるとして、年間に最悪30~40%程度落ち込むこともあるとは想定しているところです。
過去30年間のインデックスデータから予想するに、きっと±40%の範囲で価格変動があり、10年以上の長期で見ればきっと平均的には年5~8%程度のリターンになるだろう、そう予測しています。
60代までに700~800万円程投資して、1500~2000万円程度になり、老後資金の足しにしたいというのが戦略。
だから、日常的にはあまり騰落率は気にせず自動的に積立貯金が増えていく、程度の認識でおりますが、たまにチェックすると当初なかったファンドが追加になっていて、しかも後発組だけあって信託報酬(運用管理手数料)が安かったりするわけです。
信託報酬は毎年控除されるものだから投資のスタイルが同じファンドなら、いくらかでも信託報酬が安い方が良い。
現状よりも信託報酬の低いファンドがあればスイッチングを行うことで手数料が抑えられ、運用成績向上につながるはず。
それにしてもイデコ(iDeCo/個人型確定拠出年金)とはいえ、投資信託の手数料は十数年前に比べてだいぶ安くなったなあ。
SBI証券 確定拠出年金(iDeCo) どのファンドを選ぶか?(2020年夏)
ということで、改めてどのファンドに資産配分するかを考えてみた。
長期積立国際分散投資において予想のしやすさを優先すれば、パッシブ運用を選択するのが無難と思っており、まず投資スタイルをパッシブでソート。
つぎに、各資産クラスから、信託報酬の安いものを優先して選ぶと以下のようになる。
→三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド(信託報酬:年0.16%)
【海外株式】
→DCニッセイ外国株式インデックス(信託報酬:年0.14%)
*以前は信託報酬0.21%だったのが安くなっている。【海外債券】
→三菱UFJDC新興国債券インデックスファンド(信託報酬:年0.34%)
昨今の低金利により先進国はつまらないので、信託報酬がいくらか高くても金利の高い新興国ものを選択。
*これも当初から選択しているやつなのでこのまま。【グローバルREIT】
→EXE-i グローバルREITファンド(信託報酬:年0.23%)
これも途中から追加されたもの。リートで信託報酬がこれだけ安いものは10年前にはなかった。
*三井住友DC外国リートから乗り換え。
スイッチングの流れ
スイッチング(ファンドの乗換)をすると、これまで保有していたファンドを「売却」しその分で新しいファンドを「買付」することになる。
売却までにはファンドにもよるが4~5日程かかり、買付は売却から2~3日程で完了になるが、場合によっては都合10日程かかる場合もある。
イデコ(iDeCo/個人型確定拠出年金)の良いところは、スイッチングに際して基本的に手数料がかからないということ。
少なくともSBIの扱っているファンドは買付手数料がすべてゼロ。
売却に際しての手数料(信託財産留保額)はだいたいゼロだがファンドによって0.1~0.2%かかるので、その点は一応注意。年1回程度のスイッチングなら大した影響はない。
できれば掛金の配分割合も整理しておく
スイッチングだけでは、これまで貯まった金額を移すだけなので、これから毎月買い付ける金額分についても変更しておくと良いでしょう。
これもオンラインで指図するだけなのでカンタン。手数料もなし。
たとえば、もともと日本株〇%、外国株〇%という配分戦略があったとすれば、スイッチングの機会に合わせて配分も見直しておくと、基本戦略の配分に戻すことができます。
基本戦略の配分に戻すことを「リバランス」と言いますが、つまり、調子のよいファンドを少し売って、調子の悪いファンドへ資産を移すことになります。
投資の基本である「高値で売る、安値で買う」にかなうもので、リバランスは長期的に見ればパフォーマンスのUPと、リスクの低減につながるわけです。
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