死亡保険は加入するとしても数百万円でいい
保険は病気や事故に見舞われた場合の経済的な補てんという意味で加入するものですが、独身者の場合はどんな保険に加入すればよいのでしょうか。
独身者の場合は死亡時に養うべき家族がいないケースがほとんどでしょうから、死亡保障はほぼ不要でしょう。
生命保険を販売する場面では「葬式代くらいは用意していた方がいい」として、数百万円程度の死亡保険を勧められることがありますが、どんな葬式にするかにもよりますので、必要性を考えてみるとよいでしょう。
入院全般に対応する医療保障はまとまった貯金がないなら加入検討
医療保障というと「入院や治療に備える保険」ということになり、
1.入院全般に対応する医療保険
2.がんに特化したがん保険
の2つに大別されます。
入院全般に対応する医療保険は20~40代の場合、たとえば月々の保険料1500円前後~3000円前後で入院日額5000円等が一般的です。
入院日額5000円で、1入院60日限度の保険なら最大で30万円もらえるわけです。
しかし、その前に保険料として例えば月2000円なら、150か月(12.5年)払えば30万円に到達します。
そもそも60日も入院するケースは稀なので、医療保険に加入していて元が取れるかというと厳しく、医療保険については、たとえば、数十万円~100万円程度の緊急予備資金があれば加入しなくてもよいかもしれません。
仮に月額2000円で50年保険料を払い続けたら保険料は120万円になります。これを保険金で取り戻そうと考えると、日額5000円で1入院60日限度の場合、60日の入院をそれぞれ別の病気または間隔をあけて4回以上することになります。
入院全般に対応する医療保険に対してはまとまった貯金がない場合に積極的に加入を検討すると良いのではないでしょうか。
がん保険は加入しておいてもよいかもしれない
20~40代のがん保険の保険料は月2000円~4000円前後で、がんと診断された場合に100万円などの一時金にあわせ、入院日額5000円または1万円というパターンが多いです。
がんに罹患した場合、全年齢、すべてのがん治療の平均でいえば、健康保険適用後の自己負担額は100万円程度とされていますので、がん診断で一時金100万円受け取れるというのは大きいですね。
特に女性の場合は、若くても乳がん等女性特有のがんに罹るケースがあるので、がん保険は加入しておいた方がよいかもしれません。
ちなみに乳がんは女性のうち14人に1人が罹患し、40代になると一気に罹患率が高まるそうです。
保険加入相談は複数の保険ショップに意見を聞いてみよう
保険加入の相談をする場合、生保会社職員、保険ショップ、ネット保険、会社の団体保険などいくつかの選択肢があります。
会社の団体保険があれば保険料としては最も安いケースが多いですが、退職すると保険がなくなってしまい、その際に病気などで他社での再加入ができないというリスクもあります。
生保会社職員は特定の生命保険会社に所属していますので複数の保険会社の比較提案ができません。一般的に国内大手の生命保険会社の商品は他に比べて割高なので、新規に保険加入するなら保険ショップまたはネット保険がリーズナブルでよいと個人的には考えています。
ネット保険の場合は自分で保険の中身を確認して加入するわけですが、それでいいのかは自分次第です。
保険ショップなら一般的にどういう保険が売れているか、または加入者の意向に応じて最適と思われる保険を複数比較して提案してくれますので、新規での保険加入相談におすすめです。
ただ、保険ショップも対応する人次第です。
最初の担当者が良ければいいのですが、複数の保険ショップに相談するくらいの気持ちの方が、最終的には満足のいく保険加入になるでしょう。
保険ショップで聞いたアドバイスを基にもっと割安な保険があればネット保険で加入してもよいわけです。
コメント