払った保険料が戻る系の医療保険2選

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医療保険の存在意義はあるのか?

医療保険とは、ケガや病気で入院したら日額5000円等設定した保険金が入院日額に応じて給付される保険です。

外資系や損保系生保会社など割安な保険料をうたう医療保険の場合、1入院あたりの給付限度日数は60日程であることが多く、仮に日額5000円×60日入院したとして、受け取れる保険金は最大でも30万円程です。

若いうちは、入院するようなケガや病気になる確率は低く、仮に長期入院したとしても最大で30万円程しか受け取れないとすれば、医療保険に加入する意味があるのかな、と感じてしまいます。

また、高齢者になって長期入院をする事態になったとしても受け取れる保険金が最大30万円程だとすれば、これもまた加入する意味があるか疑問です。

月々の保険料が2000円だとして、50年払えば120万円です。

であるならば、計画的に貯蓄をしておいて医療保険には頼らないという判断の方が妥当のように感じます。

ただし、健康保険の適用外となる先進医療(場合によっては治療費数百万円)に備えるという意味では医療保険に加入して「先進医療特約」を付帯しておくのは意義があるかもしれない、という程度に感じています。

払った保険料が戻る系の医療保険

「払った分以上に保険金を受け取れる可能性が少ない」
「保険金を受け取るとしても最大30万円程ではあまり意味がない」

そういった消費者の不満を解消すべく、いくつかの生命保険会社では払った保険料が一定程度戻る医療保険を販売しています。

簡単にいえば、掛け捨て部分の保険料に加えて、”貯蓄部分”の保険料もセットし、その分を保険会社が運用して何十年後かに契約者に返金するとか、数年おきに返金するとかそういう仕組みです。

なお、保険金を受け取っている実績がある場合はその分が差し引かれたりします。

したがって、掛け捨ての保険に比べて保険料が結構あがりますが、それでも保険料を無駄にしたくないという人にとっては良い仕組みかもしれませんね。

以下で具体的な保険料感など確かめてみましょう。
(条件:35歳女性、入院日額5000円)


東京海上日動あんしん生命「メディカルKit R」

保険料が戻る系 掛け捨て系
メディカルKit R メディカルKit NEO
月額3605円 月額1529円
60歳までに108万円払込
60歳で108万円戻る
(給付金がある場合は差し引かれる)

60歳以降も月額3605円は変わらない。
仮に90歳まで加入した場合、55年×3605円×12=238万円の保険料に対し、60歳時に108万円戻るので実質130万円の保険料負担となる。

掛け捨ての場合、55年×1529円×12=101万円

掛け捨ての方が安い。

メディカルKit Rの方は60歳でいったんリセットされる形ですね。

がんなど特定疾病になると以後の保険料は免除されるので、仮に60代くらいでがん等で入院して保険金を受け取るような状況になれば、全期間掛け捨て系よりも、メディカルKit Rの方が有利かもしれません。


メットライフ生命「終身医療保障保険マイフレキシィ」

保険料が戻る系 掛け捨て系
3年ごとに5万円
月額2094円 月額844円
90歳までとすれば、保険料138万円
3年ごとに5万円返金→55年で91万円返金
138万円-91万円=実質負担額47万円
90歳までとすれば、保険料56万円

まず、掛け捨ての保険料が月額844円とかなり安い印象。

3年ごとに5万円戻る設定の場合、上乗せで払った保険料が3年毎にただ返金される仕組み。

90歳までと仮定すると、3年ごとに5万円戻る場合の実質保険料負担額は47万円。

それに対し、全期間掛け捨ての場合は、保険料負担額56万円。

若干、保険料が戻る設定の方が実質負担額は安い。

ただ、保険会社に一定期間保険料を預けて、ちょっとだけ増やして定期的に返金を受ける、ということについて何か意味があるのかなーと思ってしまう。


「医療保険は保険料が無駄になるのには抵抗があり、収入的には余裕があるが、入院リスクも保険でヘッジしておきたい。」

そういう方には保険料が一定程度戻る上記のような医療保険がフィットするのかもしれませんね。

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