貧困老人の悲劇とライフプランの重要性

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ライフプランをつくる目的とは

ライフプラン表(キャッシュフロー表)をつくる最大の目的は最終的に貧困老人にならないため老後破産しないため、とも言えます。

「老後も大丈夫」、という将来予測ができてはじめて、
・それじゃ、〇〇〇〇万円の住宅購入しよう
・教育費をこれだけかけられる
・生活費がこの水準ならOK

などの判断ができると安心ですね。

少子高齢化により日本の年金制度だけでは生活が厳しいと予測できていながら、多くの人が問題を先送りにしがち。

自分がどの程度の年金を受け取ることができるのか、どの程度の生活水準が妥当なのかおおざっぱでもシミュレーションしている人は少ないのではないでしょうか。

生命保険文化センター2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」によれば、”生活設計あり”と回答したのは40.8%、”生活設計なし”は50.6%でした。

生活設計ありの定義は個々人によってさまざまかと思いますが、生活設計を真面目に考える習慣が薄いのが問題なのかもしれません。

貧困老人の悲劇

▼現代でさえ貧困老人の悲劇がときどきニュースになります。

幹線焼身自殺テロ 年金を35年間払っても生活保護以下(2015/7/8)
新幹線焼身自殺

貧困老人の悲劇について検索すると、たくさん事例が出てきます。警鐘は鳴らされているわけですね。

・・・・・

現代でさえ厳しい現実がある。

人は、「重要だが緊急性のないもの」は後回しにしてしまう傾向があります。

自分たちの老後を、「なんとかなる(かも)」ではなく、冷静に真面目に考える必要があります。

生命保険文化センター2022(令和4)年度「生活保障に関する調査」によれば、老後二人の日常最低生活費は「月23.2万円」、ゆとりある老後生活費は「月37.9万円程」だそうです。

これに対し、平均年金受給額は現状、基礎年金が月5~6万円、厚生年金が15万円程。奥さんが専業主婦なら、奥さんの基礎年金5~6万円も合わせて、世帯合計25万円程でしょうか。これだけ見るとなんとなく生きていけそうな数字ではあります。

ただしこれは現状なので、支出となる生活費は数十年後にはインフレで今より上がっていると考えた方がいいし、年金受給額は今より下がり、かつ、受給開始年齢は70歳まで引き上げられると考えていた方がいいでしょう。

リスクも想定する

そして、以下のような原因(リスク)による家計破綻もあり得ることを念頭に置く必要があります。
・収支バランスが悪い(高い生活レベルを下げられない)
・問題の先送り
・大きな病気、ケガ
・会社の倒産/リストラ/転職
・大災害/事故
・離婚/家族の世話、介護
・予想以上の長生き
など

お金はあるだけあった方がいいけど、最低限どうしておけば上記のようなリスクにも対応できるか考えておくことが大切ですね。

「自助努力」「自己責任」が求められる時代、まずは自分のライフプランを設計してみてはいかがでしょうか。

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