↓別記事でSBI証券でイデコ(iDeCo/個人型確定拠出年金)を運用する場合の、5つのおススメファンドを紹介しています。
単純に、インデックス型で信託報酬の安いもの、という条件で選んでいるわけです。
しかしながら、過去30年(1990-2019)の平均リターンは6.6%、月積立額2.3万円(30年で828万円)が、2000万円以上になった計算であなどれません。
公的年金だけでは暮らしていけない将来のために、投信に比べて手数料が安く、税制メリットも大きいイデコを我々個人はできれば積極的に活用していきたいものです。
SBI証券のイデコでおススメする国際債券ファンド
外国の債券ということで、「国際債券」「外国債券」「海外債券」といくつか呼び方があるようですが、SBI証券では「国際債券」というカテゴリ名にしているようです。
上記記事(おススメファンド5つ)の中でSBI証券の国際債券としては以下のファンドを紹介しています。
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
信託報酬0.154%以内
リターン2.89%(3年)
純資産9,308百万円
為替ヘッジなし
日本を除く先進国の債券市場の値動きに連動する投資成果をめざします。
【ファンドの特色】
FTSE世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース)と連動する投資成果をめざして運用を行います。「外国債券インデックスマザーファンド」を通じて、主として日本を除く世界主要国の公社債に投資を行います。
(2020.5.15時点の情報)
債券とは簡単にいえば「借金」であり、国が資金調達のためにお金を借りるなら「国債」、地方自治体なら「地方債」、企業なら「社債」ということになります。
発行された債券を購入することで、その発行体(国や地方自治体、企業等)に間接的にお金を貸していることになり、貸したお金に対する利息が利益の柱になるわけです。
または、価格変動と海外の債券なら為替変動もファンドの成績に影響を与えます。
特に海外債券ファンドはその成績のうち、半分以上は為替の影響と言われることもあります。
ドル/円の一つの見解としては、購買力平価からみてもおそらく105円~110円あたりが妥当じゃないかと大和総研チーフエコノミストの熊谷さんが以前、WBSでおっしゃっておられました。
(※購買力平価とはまったく同じ物なら日本でも外国でも同じ値段で買えるだろうという理屈。)
これから長期積立投資を始めるにあたっては、1~2年で元をとる考えではなく、10年後以上先に元が取れるようになれば良いという考え方なので、下落している資産を買い続けることは個別元本を低く抑えられ、3~5年後以降プラスになりやすいという考え方が良いのでしょう。
その意味ではドル/円がこの1~2年で100円を割ろうが構わない、というか、その後世界経済が長期的には拡大基調なら、問題ないとも考えられます。
国際債券の魅力は、少し前までは、そもそも日本に比べ高金利であるアドバンテージに投資できることだったはずですが、いまや先進国の金利はマイナス~1%台と、為替リスクのみが際立ち、本来の国際債券投資の魅力が薄れているようにも感じます。
金利が5%程度でもあれば仮に為替で損をしたとしても金利がカバーし、長期的にプラスになる確率が高まっていくわけです。
ただ、それでも国際債券はベーシックな投資戦略のひとつなので株とのバランスを見て一定の割合を入れておいた方がよいのかなと思います。
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