自動車保険はネット系で契約している。代理店型にくらべて保険料は半額近いんじゃないかと思っている。
また、私は本業で損保を扱っており事故時の対応は慣れているのでネット系でOK。
事故時の対応を考えると、一般の人なら東京海上の対応が一番まともで個人的にはお勧め(保険料は別に安くないが)。ネット系は(これも個人の感想だが)対応がさっぱりしていて心のこもった手厚い対応を望む人には向いていない。
私はここ数年、東京海上グループのイーデザイン損保にて自動車保険を契約している。特に保険請求するような事故も起こしていないので20等級をキープ(今のところ)。
東京海上グループだし、サイトの使い勝手もいい。保険料はSBI損保の方が安いかもしれないが、イーデザイン損保もほぼ最安レベルといっていいと思う。
そんなイーデザイン損保だが、2024年3月以降に契約する保険はすべて、「&e」という新商品に刷新されるという。なにやら500円玉大のセンサーを車につけてアプリと連携し、走行状態の危険度など診断とか、事故時にイーデザイン損保と状況の連携がしやすくなって事故解決がスムーズになるという話。
これは「面倒だな」という感じがしていたので、今回は「&e」でなく、従来型商品で更新し、来年は別の保険会社に乗り換えようと思っていたが、結果的に「&e」で更新した。
なぜなら、従来型と保険料がほぼ変わらないか、やや安くなっているのと、センサーを付けるのは任意であることが分かったから。センサーを付けるのが強制だったらやっぱり他社に切り替えていたかも。
そのうちセンサーが送られてくるんだと思うけど、車に付けるかどうかはまだ決めていない。そもそも月に2~3回しか乗らないし、乗っても近所への買い物ぐらいにしか使用していないのであまりニーズは感じていない。
というわけで今回、「&e」にして従来型商品と結構違う点を感じたので6つ紹介する。
基本的には「シンプル化」と「事故削減」でコスト削減を目指している。
補償内容がシンプルになれば必要な人員も少なくて済むし、事故が減れば支払保険金額が減るので利益が出やすくなる。そういう方針なんだろう。
補償内容がややシンプルになった
「&e」になると、対物賠償は金額選択ができず、すべて「無制限」となる。保険料もあまり変わらないと思うのでシンプル化としてこれはいいと思う。
人身傷害は金額の選択肢がせばまった。あまり選択肢が多くても迷っちゃうからこのくらいでいいんだと思う。そのほか、搭乗者傷害は人身傷害でカバーできるから廃止。女性のお顔手術費用や育英費用特約もニーズが薄かったんだろう、廃止となる。
そのほか、車両保険はあまり変わらない。弁護士費用特約は従来は自動付帯だったが、選択できるようになった。ほかの車に弁護士費用特約が付帯されていれば無駄になるので選択制にしたのだろう。
センサー&アプリ
500円玉大のセンサーを車につけて、専用のアプリと連携させて、普段の運転の危険度を診断したり、事故時にはそのときの走行状態(時速何kmで走っていたかなど)を証拠として使えるので示談がスムーズになるという利点がある。
面倒かなと思っていたが、センサーが届いたらつけてみようかな・・
ただ、ここがウィークポイントだと思うけど、家族複数人が運転する場合は、家族それぞれのスマホにアプリを入れて連携する必要がある。スマホとアプリの操作に抵抗感を感じない人はいいが、たとえば多くの高齢者には不向きだろう。
事故・故障時に「基本的にはアプリから連絡してね」では困っちゃう人が続出するだろう。
保険料はほぼ変わらなった
今回、対物超過修理費用特約を付けてみたが、年間保険料は34000円台と昨年と変わらなかった。
ちなみに、国産小型車で車両保険一般条件、自己負担0-10万円、人身傷害あり、対人対物無制限というような条件。
スマホベース
申込サイトがPCベースとか、レスポンシブデザインではなく、スマホをベースにしたデザインになっている。だからPCで見ると、妙に細長い。
きっと調査の結果、スマホユーザーの方が多かったんだろう。
PCだとやや見にくいような気がするけどね。
電話番号が見つけにくい
これもコスト削減の一環だろう。
事故時や故障時には、できるだけアプリから連絡してね、ということ。
電話対応する人数が少なくて済むし、アプリから連絡すれば位置情報や直近の走行状態が分かるので確認する点が少なくて済む。
時代の流れ。これもFintechのひとつ。対応する人数が少なくて済めば人口減少問題も解決する。
それでも事故時や故障時にはアプリを確認するよりまず電話したいという場合もあるだろう。電話番号はHP内で探すとなんとか見つけられるので、印刷した保険証券に手書きでメモっておくなどした方がいい。
また、スマホから電話のボタンをタップすると電話がかけられる。(それでも電話番号は表示されていないが・・)
繰り返しになるが、アプリベースでの連絡となると、自分以外の人が運転中に事故・故障してアプリが入っていない場合、相当困ると思う。
保険証券ない
まだ申し込んだばかりなのでなんとも言えないが、保険証券は昨年までは送られてくるように設定できたが、今回はきっと送られてこない。マイページから印刷して対応。
ただ・・保険証券にも事故・故障時の電話番号が書いてないんだよね。”とにかくまず電話”じゃなくてアプリを通して電話などすることで、確認すべき情報を極力減らす、ということなんだろう。
まとめ
イーデザイン損保は「&e」という自動車保険商品に舵を切った。
保険内容をできるだけシンプルにしつつ、事故・故障時にはセンサーと連携したアプリを通して連絡することで確認点を減らし、人員も減らし、利益が出やすいようにしていく戦略。
ユーザー目線でいれば、以下のような印象を受けた。
●保険料は変わらない(安さをキープ)
●補償内容はいくらかシンプルに
●センサーとアプリで事故・故障時には保険会社と連携(センサーとアプリは強制ではない)
●申し込み画面はスマホベースでPCユーザーにはやや使いづらさを感じる
●保険証券がない
●電話番号が見つけにくい
これで事故が減って、社費が減って利益が出るようになれば会社、ユーザー、株主にとって良い改革となるのだろう。
ただ、できるだけ「とりあえず電話」というのはやめてね、という姿勢は不満続出するだろう。これも改革への痛みか。
次の日・・
メールでアプリダウンロードの案内があった。
アプリをダウンロードして、メールアドレスやらパスワード、二段階認証のコードなど入れて無事、インストールできた。
次に、車の色、エンジンの種類(ガソリン、HV、電気など)、カギのタイプ、ガソリンの種類、スペアタイヤの有無、盗難防止用ロックナット装着の有無、駐車場の住所とタイプ、駐車場周辺の道路の道幅、JAF会員の有無の入力をさせられて、アプリは準備完了らしい。
けっこう色々聞いてくるね。
数日中にセンサーが届くらしい。
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