医療保険・がん保険は必要なのか?

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保険会社からすれば医療保険やがん保険の利益率は高い

医療保険やがん保険は必要なんでしょうか?」と質問をいただくことがあります。

私も医療保険はどうしても必要な保険ではないと思っています。仮に日額1万円の保険で30日入院しても30万円しかもらえないわけで、そのくらいなら貯蓄で賄えるケースがほとんどだからです。

また、医療保険は(保険会社にもよりますが)原価が3割とか5割などと言われます。つまり、保険会社は100の保険料を集めたうち、30~50くらいしか保険金として払ってないわけです。残りは経費や社員の給料、保険会社の利益になっています。たとえば損害保険は原価が6~7割とされていますので生命保険会社の医療保険の利益率は損害保険に比べて相対的に高いとえいます。

ここでいう医療保険の利益率は、製造業でいう「売上総利益(粗利率)」にあたるわけですが、一般的に製造業の粗利率は2~3割が普通です。それが医療保険やがん保険は5~7割が粗利となっている。

したがって、近々病気やケガをしないとすれば、医療保険に加入しているつもりで貯蓄をしていった方が賢明、という考え方はもっともかと思います。

それでも医療保険・がん保険に加入する理由①「先進医療特約」

一方で、医療保険があった方がいいかなと思う観点が2つあります。ひとつは、先進医療特約です。健康保険の対象にならない高度先進医療を選択できる場面にもし遭遇した場合、先進医療特約(限度額1000万円とか2000万円等)に加入していれば迷うことなく先進医療を選択できます。今後どのような先進医療が登場するか分からないので、その点では若いうちにシンプルな医療保険+先進医療特約に加入しておくのは(そんなに保険料も高くないので)良いのかなと思います。

それでも医療保険・がん保険に加入する理由②「精神的プラス効果」

もう一つは精神的な観点です。医療保険を使うような病気、ケガをしたときに少しでも保険金を受け取ることができると精神的なマイナス面を打ち消してくれるような感じがしています。10万円とか20万円の保険金を受け取ってお客様が「助かりました」とおっしゃるのは経済的な意味合いだけではないのかもしれません。

がん保険についても、どんどん治療の方法が進化していて、それに伴ってがん保険も変化していっていますが、シンプルなプランであれば保険料がそんなに高いわけでもないので、加入していても良いのかなと個人的には思います。保険は安心感を買うといいますが、がんになった場合でも保険に加入しているので躊躇なく必要と思われる治療方法を選択できると健康なうちから考えることができれば精神的にもプラスに働きます。

経済的にプラスかマイナスかの確率論だけではなく、精神的な面も考えて、また検討の際は複数の保険会社の見積もりを取って比較されると良いと思います。

このあたりは個々人の考え方によりますので、加入するかどうかを若いうち・特に健康なうちによく考えておくと良いですね。

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