「会社員で定年退職→仕事は終わり」という人生設計の時代ではない
将来の生活設計(ライフプラン)を作成するにあたって、収入については今の会社に勤め続け定年で終わり、というだけではなく、これからはキャリアについてもっと幅広く、かつ戦略的に考えていく必要があるのではないでしょうか。
WBSにも出演されているA.T.カーニーの梅澤高明さんが「これからは人生三毛作」と言っておられました。
梅澤さんは好きな部類で、いちいちコメントがまっとうで勉強になります。
見た目冷静、考え方はシャープ、社会が取り組むべき課題をきちんと掴んでいる、そんな感じです。
人生三毛作とは、人生の中でキャリアチェンジ(転職、起業など)を複数回行う、という意味でおっしゃっているようです。
その理由はふたつ。
・老後が長すぎるということ
・企業の寿命が短くなっていること(新陳代謝のサイクルが短くなっている)
そのあたりの背景を考えれば一つの会社に定年まで雇用されるつもりという心構えこそ危険だといえます。
キャリアチェンジで大切なのは単なるいきあたりばったりの転職ではなく、戦略をもったキャリアプラン。
世の中がどうなるからとか、自分のスキル・志向がどうだからということを踏まえ、何を強みにしてより良い働き方をし続けるか。そういう戦略的思考が重要になります。
また、「二足のわらじ」についても誰もが検討するべきだと共感します。
会社側としては転職を助長するようで嫌がるケースが多いそうですが、複数のキャリアを同時並行させることはリスク回避、個人の収入アップ、スキルアップ、国の経済成長にも寄与するものだと思います。
キャリアに関する事でいえば、教育界の有名人、藤原和博さんは「自分をレアカード化しよう」とおっしゃっています。
取り換えやすい人材ではなく、なるべく取り換えがきかない人材になることでキャリアや待遇が向上する、という理屈です。
自分をレアカード化する方法はスキルの掛け算といいます。
現状の仕事スキルに加えて、相乗効果の見込める別のスキルを身に着けることで掛け算的にレアカード化します。
最終的にはその仕事に役立つ3つのスキルをかけ合わせることで100万人に1人というレベルの人材になることができると説きます。
そうすれば仕事に困ることはないし、高い報酬が見込める、と。
同じような仕事、会社に10年もいれば惰性にもなります。
惰性になれば能力の伸び率が落ちます。
個人の競争力が落ちます。
競争力が落ちた状態で転職しようとしても好条件は望めないでしょう。
キャリアプランについても戦略をもってスキルを積み上げていきたいものです。
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