(2020.4.20日経新聞より)
新型コロナウイルスの影響で配達員との手渡しでのやり取りさえ懸念されるようになり、「置き配」の普及が今後拡大していくかもしれません。
そもそも配達員の人員不足により再配達の非効率性が問題となっていましたので、置き配が拡大すれば、そのあたりの問題解消にも役立つでしょう。
ただ、心配なのは盗難。
玄関前や所定のボックスに荷物を置いていた場合、盗難されやすいリスクがあります。
アメリカでは置き配が普及しているとのことですが、やはり盗難リスクがあって、置き配専門の窃盗グループもあるとか。
東京海上日動で検討されているのが、置き配で配達された荷物が盗難された場合、一定の保険金を荷受人に支払う、というもの。(たとえば年間保険料50~100円に対して保険金3万円など)
保険料は、置き配ボックスを設置する業者が負担。
これなら一人ひとりが保険に加入する手間がなく、置き配盗難のリスクをある程度カバーできて、置き配を普及させる後押しになるかもしれませんね。
それでも、荷物が届いたらできるだけ早く回収する必要はあるでしょうし、保険金も現金振込よりも電子マネーなどの方が馴染むかもしれません。
どういった場合に保険を払うのか、払わないのか。
その辺りの分かりやすい線引きと周知も必要になりそうです。
また、再購入できるものが盗難された場合は良いですが、特別な贈り物などは置き配に向かないでしょう。
配達の効率化、接触機会の低減という意味で、保険がその仕組みをバックアップできて置き配が普及、便利だなと感じる方が増えるといいですね。