損保会社の業務は、簡単にいえば、適切に保険を引き受けて、事故があったら適切に保険を払うことです。
近年、普及が加速しているドローンが保険会社の業務にも役立ちつつあるとのこと。
日新火災 ドローン活用で寺社仏閣の物件調査
一般的に、保険価額の評価が難しいとされる寺社仏閣に対して日新火災では「寺社仏閣プラン」として積極的に火災保険の引受を行っております。
ただ、寺社仏閣は、一般的な住宅や商業施設、工場などとは比較にならないほどの建築年数を経ていることが多いため、的確な保険価額を設定するためにも物件調査が欠かせません。
そこで、目視しにくい高所(屋根等)や建築特殊技術であったり、既に損傷している箇所などの確認のためドローンを活用しています。
損保ジャパン 被災時のドローンを活用したビルの壁面調査
損保ジャパンでは、地震によるビル壁面の健全性(ひび割れ、欠け、浮き、シーリングの状態 等)確認のため、ドローンに搭載した光学カメラおよび赤外線カメラを使用する実験を行っているとのこと。
高層ビルなどは簡単に目視しにくいため、都市部で大きな揺れが起こった場合に活躍しそうですね。
損保ジャパン 水中事故の損害調査に「水中ドローン」を導入
損害保険ジャパンでは、船舶や港湾施設向けの水中での損害調査において、業界で初めて「水中ドローン」を導入。
これまではダイバーが潜って調査していましたが、水中であることと、事故現場であることで危険を伴っていました。これを水中ドローンが代わりに行うことで、人的な危険性を排除できるばかりか、事故直後など人間が潜れない環境でも迅速に対応することができるようになるとのこと。
東京海上日動 地震、豪雨、台風などドローンで上空から調査
東京海上日動では、2018年の地震、豪雨、台風など一連の災害現場にて上空からドローンでの撮影を行い、被害エリアの特定や、人が立ち入り困難な場所の物件調査などに役立てていたとのこと。
ドローンの活用は損保会社の引受、保険支払いに今後ますます活用されそうですね。
(注)記載のある各保険については一般的な内容の説明です。