損保ジャパン日本興亜総合研究所訳、米国保険情報協会「インシュアランスファクトブック2018」によれば、各国別の損害保険市場トップ10は以下のようになっています。
(数字は2016年度、レートはUSドル円110円で計算)
国 | 損害保険料 | GDP | GDP比 | |
1 | アメリカ | 87.3兆円 | 2058兆円 | 4.2% |
2 | 中国 | 22.4兆円 | 1234兆円 | 1.8% |
3 | ドイツ | 13.2兆円 | 385兆円 | 3.4% |
4 | 日本 | 12.9兆円 | 545兆円 | 2.4% |
5 | イギリス | 11.5兆円 | 294兆円 | 3.9% |
6 | フランス | 9.3兆円 | 271兆円 | 3.4% |
7 | 韓国 | 7.3兆円 | 156兆円 | 4.7% |
8 | カナダ | 7.1兆円 | 169兆円 | 4.2% |
9 | オーストラリア | 4.9兆円 | 139兆円 | 3.5% |
10 | イタリア | 4.4兆円 | 205兆円 | 2.1% |
保険市場でいえばやはりアメリカが圧倒的に大きいですね。
ただ、アメリカの保険事情でいえば、日本でいう健康保険にあたる医療保険や傷害保険に各人が民間の保険会社で加入しているため、そこは差し引いて考える必要があるでしょう。
ざっくりアメリカの人口が3億人、メディケア(65歳以上)およびメディケイド(低所得者)の合計1億人を引いた2億人×一人当たり年間保険料が20万円として、約40兆円。
この場合、損害保険だけでなく生命保険も考慮しなくてはならないので、一概にはいえませんが、日本でいう健康保険の分についても相当の割合を民間の保険会社が担っているといえます。
また、中国については2016年度のデータで確固たる世界2位の地位を確立していますが、ここからたった10年前の2006年にはTOP10に入っていなく、損害保険市場は2.8兆円程でした。
中国の損害保険市場は10年でおよそ10倍になったというわけですね。すさまじい成長力です。
今後10年、20年を考えると、人口が多くGDP成長率著しいインドとか東南アジアの国々が上位にランクインしてくるのだろうと予想されますし、日本の損保会社も先手を打って積極的にその市場を取りにいっているところのようです。
(注)記載のある各保険については一般的な内容の説明です。