どちらかといえば業界用語寄りかと思いますが、法人向けの火災保険で「オールリスク」と表現することがあります。
オールリスクというと、どんな事故でも保険金が受け取れるイメージをしてしまいそうですが、具体的には以下のような補償内容を指します。
1.火災、落雷、破裂、爆発 | 〇 |
2.風災、ひょう災、雪災 | 〇 |
3.水災(洪水、土砂崩れ等) | 〇 |
4.電気的・機械的事故 | 〇 |
5.破損、汚損事故等 | 〇 |
地震・噴火・津波 | × |
機械内部の電気的ショートによる損害も補償されたり(上記4)、ガラスや壁などの原因不明の破損(上記5)なども補償されるというところがポイントかと思います。
オールリスクと表現しても、地震・噴火・津波による損害は含まれていないケースが多いでしょう。
また、火災保険全般ですが「保険金が支払われない場合」として主に以下のようなケースが挙げられます。
・経年劣化(単なる雨漏り含む)
・破損を伴わない雨、雪等の吹込みなど(窓の開けっぱなしなど)
・契約者、被保険者の故意
・戦争など
・核燃料物質系
保険契約の更新の際は、前年と同じだからと補償内容を細かくチェックせず手続きしてしまいがちですが、見積書やパンフレットで一つ一つ確認しておく必要はあるかと思います。
(注)記載のある各保険については一般的な内容の説明です。