日経新聞に自動車保険、人手介さず 損保ジャパン AIで査定・支払いという記事が掲載されておりました。
自動車保険のうち車両保険の部分について、損傷した車の箇所を契約者が写真を撮り、その画像を基にAIが支払保険金額を判定、人を介さずにオンライン手続きのみで保険金をすぐに受け取ることができるというもの。2021年からのスタート予定とのことです。
年間17万件ある車両損害のうち、AIで判定しやすい軽微な損傷や、全損事故、約3万件が対象になる、と。
通常は車両損害があれば、ディーラー等で修理見積を取得し、保険会社にてチェック、金額や修理方法に問題がなければ保険金を支払う、というものでした。
AIで即「〇〇万円の支払いになります」と提示された場合、実際の修理額との乖離も生じてくるのでしょうが、その分、損害査定社員の業務効率化を優先するということなのでしょう。また、運用を始めればAIの精度も高まっていく期待があるのかもしれませんね。
ライバル会社の東京海上も、アメリカのメトロマイル社と組んで、同様の方策を検討中ということです。
損保会社として、長期的には自動運転などで自動車事故が減っていく中、主力商品である自動車保険市場が縮小していく予想に加え、近年の自然災害多発による収益悪化など、効率化できることは積極的に取り入れていく方針なのでしょう。
(注)記載のある各保険については一般的な内容の説明です。