損害に対する保険を扱う会社の種類
損害保険を取り扱う会社群は大きく3つに分かれますが、このサイトでは「損害保険会社」を対象として取り上げていきます。
損保見積もりではその分野に強い保険会社3社前後を比較しよう
2020年2月時点で日本損害保険協会に加盟する損害保険会社は28社、外国損害保険協会に加盟する外資系の損害保険会社は19社と多くの損害保険会社が日本で営業をしています。
しかし実際にはその企業がつきあいのある保険代理店が、損害保険会社1社専属の場合もありますし、複数社の損害保険会社を取扱う代理店だとしても、手間や効果を考えると現実的には最大10社程が選択肢の限度になると思います。
保険会社にはそれぞれ得意分野・不得意分野があり、たとえば「大規模火災保険に強い」とか「団体傷害保険に強い」とか「自動車保険は弱い」とか「特殊な賠償責任保険に強い」とかあります。そうすると、ひとつの保険設計につき実際は、その保険引受を得意とする保険会社3社前後の見積もりを比較すれば高い確率でリーズナブルな保険契約ができることが多いです。
ちなみにダイレクト系の自動車保険には法人で契約できるところは限られており、個人が加入するほど保険料は安くならないようです。なお、ダイレクト系の保険会社では10台以上まとめて契約するフリート契約はできません。
一般の企業が損害保険会社を選ぶ際には以下のうち「総合型の損害保険会社」または「主な外国損害保険会社」から選ぶことが多いでしょう。
結局、損害保険会社はどこを選んだらよい?
迷った場合は3メガ損保(東京海上、損保ジャパン日本興亜、三井住友海上)あたりなら間違いは少ないかもしれません。ただし、他の保険会社の見積もりを取ってみると意外にリーズナブルな引受をしてくれる場合もあります。
重ねての言及になりますが、保険会社には得意分野と不得意分野があり、保険商品や、対象物件の規模によっても引受条件が異なるし、常に機械的に保険料が算出されるわけでもなく、追加の値引きもありえます。
どんな商材でもそうですが、料金を比較することでリーズナブルな購買ができると思いますが、保険において契約者の中には「保険はどこで加入しても一緒でしょ?」という昔ながらの認識のままの方もいらっしゃいます。保険は1998年頃の「商品・料率の自由化」以降、各社研鑽しながら商品開発を進めておりますので、特に企業の損保契約においては比較をすることで1~2割安くなることはザラで、場合によっては半額になるケースもあります。
「つまり、損保は〇〇保険会社がいい!」とは言い切れないもので、企業が保険契約を検討する際には、(保険料規模等にもよりますが)できれば外国損害保険会社も含めて数社見積もりを取ってくれるよう保険代理店に依頼し、比較できると、よりリーズナブルな保険契約になるでしょう。特に保険料を年間数十万円以上支払っていて、過去の保険事故が少なく、数年見直していない場合は、比較によるメリットが大きいかもしれません。
(注)記載のある各保険については一般的な内容の説明です。