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火災保険の対象物件として見落としがちな「門塀」
火災保険契約において、対象物件に門や塀等が含まれているかきちんと確認していますでしょうか?
火災保険契約を見ると、門塀等について「含まない」となっているケースをときどき見かけますが、意図せず対象外になっているとすれば問題です。
門屏等は特に台風や、車両等の衝突により破損事故が起こりやすい箇所ですので、対象物件に入っているかよく確認してみましょう。
工場物件は門塀垣を抜き出して保険金額を設定する必要がある
火災保険は物件種別によって、保険の対象に門塀等を含める方法が違う場合があります。
物件種別 | 物件定義 | 門塀等の含め方 |
住宅物件 | 住居のみに使用される建物および収容動産 | 建物の保険金額に含めて、門塀等含めると明記する |
一般物件 | 住宅物件、倉庫物件、工場物件でもないもの | |
倉庫物件 | 倉庫業法に基づいて倉庫業を営む倉庫業者が専有する敷地内の倉庫建物、保管貨物 | |
工場物件 | 一定規模以上の動力、電力、作業人員のある工業上の作業を行う施設 | 門塀等は別個に保険金額を定めて明記する |
(※工場物件でも建物に含めて契約してOKという保険商品もありますので、実際の契約の際はよくご確認ください。)
工場物件だけ、門塀等について別個に保険金額を定める必要があるのは、敷地が広い傾向があり、門塀等の保険金額も比較的大きく、簡便に建物に含める方法が妥当ではない、ということなのだと思います。
門塀等だけではありませんが、保険の対象物がどうなっているか契約や更新の際にはよく確認しましょう。
(注)記載のある各保険については一般的な内容の説明です。