「LINEほけん」は何がすごいのか?

LINEほけん

フィンテック(インシュアテック)の話としてLINEほけんについて触れてみたいと思います。

スマホにLINEアプリが入っていれば、「ほけん」のボタンがあって、最低100円からとお手頃な保険料でお手軽に保険に入れちゃうという仕組みです。保険に加入するには、個人情報の登録と、LINE Payに必要な金額がチャージされている必要があります。

ゴルフ保険とか旅行保険などはよくある保険ですが、「飲み会保険」とか「ひったくり保険」とかネーミングがポップで面白いですね。

ちなみにLINEほけんは、引受保険会社が損保ジャパンで、代理店はLINEの子会社のLINE Financial。LINEで独自に保険会社をつくっているわけではないのです。

 

目次

LINEほけんは50種類以上の保険があるというが主に3つの保険を組み合わせているだけ

「ゴルフ保険」「旅行保険」「飲み会保険」「自転車保険」「こども安心保険」「スキー・スノボ保険」「大雪のときの安心保険」「お家を借りるときの安心保険」「毎日がんばるわたしの保険」・・・・いろいろありますが、基本的には3つの保険を組み合わせているだけのようです。

以下3つの保険を組み合わせている
・人保険(傷害保険、疾病保険)
・賠償保険
・物保険(携行品または家財)

ゴルフ保険であれば、ゴルフ場内で自分がケガをした場合の「傷害保険」と、誰かにケガをさせた場合などの「賠償保険」と、用品が破損した場合の「物保険」の組み合わせ。

飲み会保険であれば、自分がケガをした場合の「傷害保険」と、誰かにケガをさせた場合などの「賠償保険」の組み合わせ。

そう考えると50種類以上あるといっても、どの保険も中身はすごく似通っているのですが、場面ごとに少しずつアレンジして面白い・分かりやすいネーミングをつけています。

保険の種類としても目新しいものは特になく、ほんとうにただ、うまいこと組み合わせた、という感じです。

 

LINEほけんのすごいところ

我々一般の代理店からすれば、LINEほけんのすごいところは、ペーパレスでいつでもすぐに加入できることに尽きるでしょう。

LINE Payのチャージの範囲内の保険料なので少額で個人向けの保険に限定されてしまいますが、たとえば、これまでは代理店でゴルフ保険に気軽に加入しようとしても、申込書にサインをして保険料を振込などの手段で払い込む必要がありました。しかも1年契約しかできず、不要になったら解約をする手間もありましたが、LINEほけんは必要な期間だけを設定してすぐに加入できる、という気軽さです。

つきあいでたまたまゴルフにいくとか、旅行にいくときとか、自転車に乗るとか、何か事故が想定されるようなシーンで重宝されると思います。

一方、日常生活での傷害保険とか、賠償保険とかはいくら気軽だからといってわざわざ加入する人がいるのかな~という感じもします。

とくかく、LINEほけんはひとつのチャレンジということで、保険の入り方に新たな革新をもたらしていると思います。

個人向けのサービスとしてはこれから単価の高い生命保険にも参入できれば保険業界により大きなインパクトを与えることができるでしょう。

 

企業から保険が無料でもらえる仕組みも

たとえば、ゴルフ、スキーなどのレジャーに出かける場合、そのレジャー施設(企業)がLINEアカウントを持っていて、友だち登録をして、通知を受けると無料で保険をもらうことができます。

企業にとっては、レジャー施設を利用してもらえるメリットがあるので、成り立つ仕組みなのでしょう。

もし、そのレジャー施設利用中にケガをした場合などは、LINE Payの利用により保険金請求がスマホで完結、最短約10分で保険金を受け取ることができる、と。

通常、ケガによる保険金請求をする場合は、保険金請求書類を取り寄せ、保険金請求書、同意書、入通院申告書など数枚の書類を提出する必要がありますので、LINEでの手続き完結は画期的ですね。

 


(注)記載のある各保険については一般的な内容の説明です。個別具体的な保険契約内容についてはパンフレットや重要事項説明書、約款等をご確認いただくか、保険代理店または保険会社へお問い合わせください。


 

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