損害保険契約一覧表
会社で契約している(損害)保険を一覧表にすることがあると思います。
いろんな形式があると思いますが、わたしは、A4一枚に収まる感じがちょうど良いかなと思っています。メンテナンスもしやすいし、他の方に説明するときにもちょうど良いサイズではないかと。
情報量が足りない場合は、別紙で補完したりと工夫が必要ですが、中小企業から大企業まで損害保険契約の一覧表はA4一枚で足りると思っています。もし足りない場合は、一本化できる保険を一本化していない可能性があります。
会社で加入する損害保険はシンプルにまとまるはず
保険会社は毎年のように何かしら保険商品のリニューアルを行っています。毎年マイナーチェンジをしつつ、数年ごとにフルモデルチェンジをするようなイメージです。
まった新しい商品もときどき登場しますが、従来からある保険商品は分かりやすさの観点から、だんだんとシンプル化され、従前は別々の契約にしなければならなかったものも、一本化できるようになっていたりします。
火災保険のまとめ方例
以前は事業用物件と住宅用物件は別々に契約するのが一般的でしたが、最近は事業用物件も住宅用物件も1契約で明細としてまとめることができるようになってきています(保険会社にもよります)。
建物、設備等、商品製品も一契約でまとめやすくなってきているし、財物保険と利益保険も一契約にできます。企業によっては社員用に借上社宅を借りていることがあり、不動産業者に言われるがままに1物件ずつ契約していることがありますが、これもぜんぶまとめて一契約にすることができます。
賠償責任保険のまとめ方例
賠償責任保険は様々な種類がありますが、施設賠、PL保険、請負賠償、受託者賠償など一般賠償責任保険と言われるものは明細にしたり、企業総合賠償責任保険(CGL)にしたりと、多くの場合一本化できます。
自動車保険のまとめ方例
10台以上の全車両一括フリート契約でしたらまとめざるを得ませんが、9台以下の場合、保険期間をバラバラに契約していることがあります。
自動車保険は車の納車日に合わせて契約することが多いので、そのままになっているのでしょう。 これらもどこかのタイミングに合わせて解約と契約を同時に行うことで一本化することができます。まとめることで、多数割引が使えるようになり、保険料節約につながる場合もあります。
保険を一本化するメリット
一本化すればスケールメリットが出てその分割引が使えることもありますし、保険の管理や手続きもシンプルになります。
一本化することで実は補償内容がバラバラだった等気づくこともあり、保険への理解を深めリスクマネジメントを向上させることにもつながります。
保険手続きはできるだけシンプルで分かりやすいのが望ましいと思っています。
ただし、例外的に保険をまとめない方が良いケースもあります。多額の保険金支払がなされた物件と、事故のない物件を合わせると、それまで使えていた無事故割引等が使えなくなり、結果的に保険料が上がってしまうことがありますのでその点だけ注意しましょう。
(注)記載のある各保険については一般的な内容の説明です。