ビジネスを行ううえでは、様々なリスクを想定し対策を講じておく必要があります。
自社のリスクの全体把握についてはビジネスへの影響が大きいものと小さいもの、発生頻度が多いものと少ないものというマトリックスがよく用いられます。
業種や規模、立地等の環境によってリスクの大小・発生頻度は異なるでしょうが、一度、自社を取り巻くリスクについて図を描いてみるのがリスクマネジメントの最初の行動になるでしょう。
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リスクに対してどのように対応するのか、または備えておくのか、以下のように整理できます。
リスクコントロールとは、リスクを回避したり低減させたりする「行動」のことで、リスクファイナンスとは、損害発生後の資金手当てとなります。
実際には、ひとつのリスクに対して、無意識にリスクコントロールとリスクファイナンスを組み合わせていることが多いでしょう。
たとえば、車の運転なら、点検や安全運転方針、安全運転講習会への参加、ドライブレコーダーやテレマティクスの設置はリスクコントロールの【低減】になるでしょうし、自動車保険への加入はリスクファイナンスの【移転】になり、たとえば車両保険の自己負担額の設定はリスクファイナンスの【保有】になります。
リスクは何でも保険でカバーできるものではありませんが、損害保険会社もこれまで対応できなかったリスクや新たなリスク(サイバーリスク等)についても引き受けられるよう保険商品開発を続けています。
自社を取り巻くリスクについては保険代理店や保険会社のアドバイスを参考にしてもいいし、高度なリスク調査については保険会社の関連会社がリスクマネジメントのコンサルサービスを行っているので、(料金はかかりますが)利用を検討するのもひとつでしょう。
(注)記載のある各保険については一般的な内容の説明です。