先行して発売されているP2P保険の「わりかん保険」
2020年1月頃に、日本初のP2P保険といわれる「わりかん保険」が発売されておりました。
P2P(ピアツーピア)とはもともとコンピュータ用語で、上下関係なく対等にやりとりできるネットワーク、という意味のようです。(peopele to peopele)
転じて、P2P保険とは・・・
P2P保険は友人や同じ保険に関心のあるユーザーがグループを形成し、みんなで保険料を拠出しあうタイプの保険のこと。保険金の請求が行われた場合にはグループ内でプールされた保険料から保険金を支払う。ユーザー同士がリスクをシェアし、もしものことが起きた際には支え合う「シェアリングエコノミーの概念を取り入れた保険」という捉え方もできるだろう。
↓こちらより引用
なお、P2P保険として、世界では既に2億人が加入者になっており、とりわけ中国では1億人が加入しているとのこと。
わりかん保険は、がん保険の進化系という印象です。
わりかん保険の主な特徴
・がんと診断されたら80万円が受け取れる。
・保険金支払いがあったら翌月加入者みんなで保険料を負担する。
・したがって保険料は毎月変わる。
保険はそもそも「相互扶助」の精神で成り立っておりますので、P2P保険もこれまでの保険も基本は一緒です。
わりかん保険を見ると、P2P保険とは、保険事業の中身をよりクリアに見える化して、極限まで保険料を抑えるとか、分かりやすくしよう、ということなのかなと思いました。
2020年4月から新たに発売される2つのP2P保険
P2P保険として、2020年4月からあらたに以下2つの保険が発売される予定とのこと。
・アイアル少額短期保険の「スポーツ傷害保険」
・ジャパン少額短期保険の「返品送料保険」
いずれもSNSでつながっている友人同士が保険加入者としてグループをつくり(上限100人、1人あたり補償金額10万円まで)、ケガをした場合や国内ECサイトで購入した物品を返品する際の費用をカバーしてくれる、とのこと。
保険金支払いがないか少なければ、保険料が割引になる仕組みで、特にSNSでつながっている友人同士しか保険加入者になれないというところが特徴的です。
企業内の団体保険契約や、同業種の団体保険契約にも似ていますが、保険を請求しやすいのかしにくいのか、その辺りの心理面が興味深いところです。
(注)記載のある各保険については一般的な内容の説明です。